筋肉みのり@趣味部屋

筋トレ?釣り?車の整備など?

あなたには尊敬する人がいますか?

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突然だか、俺が常々心の中で思っている事を言葉にしたいと思う。
今まで心の中だけで思っていたくせに、なぜ急に表に出すのか?
言葉にする事によって更に自分の目標に向かって努力していくことができると考えたからである。

俺は今年で31歳を迎える、なかなかいい歳になったものだ。
高校を卒業して、すぐに就職して今の職場にいるわけだが、会社に入った頃は仕事なんてただただ熟す(こなす)だけのものだと思っていた。

研修期間中に溶接(鉄を溶かして引っ付ける)を練習する時があった。今では目をつぶっててもできるような作業だか、当時はめちゃくちゃ難しかった。
電流の強さ、鉄の溶ける感覚を手で感じるのに時間がかかって中々上達しない。

そんなある日、実家に帰る事があって船の整備士である親父に溶接の話をしてみた。
すると親父が「一回見たるから工場いこか」と言って一緒に工場へ行き俺の溶接の腕を見てもらった。

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なんとなく普通に溶接が出来るようにはなっていたので、褒めてもらえるかなと思っていた。
しかし親父は、「たぶんお前は会社で最低限溶接ができるくらいしか教えてもらってないんやろな」と言って、溶接棒を手に取り溶接をし始めた。

出来上がった溶接を見て感動した。
難しいと言われる立ち上がりや水平方向への溶接、素人の俺から見てもなんとも美しいでわないか!

それからカンとコツを教えてもらいひたすら会社で練習した。仕事の合間を見ては溶接棒を握り、上司に残業つけなくていいから残って練習させてくれと言ったり、極め付け休みの日まで会社に出てきて怒られたw

成長

それから何年経ったか、久しぶりに実家に帰って親父に溶接を見てもらった。
「だいぶ上手くなってるわ」
めちゃくちゃ嬉しかった。全身が震えるくらい嬉しかった。

越えられない壁

ここまで出来る様になっても親父はまだまだ先にいる、いやむしろ手の届かない所にいる職人なんだなと実感した。

俺も自分の船を親父から譲り受けたので一緒に整備する事があるが、俺は何一つ手を出す事ができない。
会社で少しは機械を触っているから言われた事はできるが、それ以上の事はできない。

それが仕事やから!と言ってしまえばそうなのだけど、他の人と比べても腕と知識、経験が違いすぎる。

俺が小さい頃から、学校の夏休みの宿題とかで、何か作ってきてくださいなどの課題があったがその度に親父が山で木を拾ってきて、そいつをカンナで削って船の模型などを作ってくれていた。

一緒に船の絵を描いたりしたけど、図面などを手書きしているせいか、ありえないくらい上手かった。それが親父として当たり前なんだろなと思っていた。

今では俺にも2人の娘がいるが、果たしてこの子たちが大きくなって同じ事をしてあげることができるだろうか?
いや無理だろう、そんな事ができるパパは一握りだと思う。

仕事一筋の親父で朝出て行ったら夜中に帰ってくる事は当たり前、休みは年に盆と正月だけであった。
そんな感じで子育てに関してはほとんど母任せの親父だが、俺は船を整備させたら右に出るものがいないと確信している。

俺がこれからどれだけ必死に勉強しても親父を超えることはできないだろう。
だが少しでも親父に近づいて、これは絶対に無理な夢だが、親父と一緒に仕事がしたい!

そんなことを考えながら仕事をしている俺である。
目標を見つけて、そこに向かってがむしゃらに努力していく。そーすればきっと結果が出てくるのではないでしょうか?

このブログを読んでくれた方々にも少し刺激になってくれればありがたいです。

それではノシ