俺の家!迷う業者選び!前編
住む土地も決まっていよいよ肝心な家を建てる業者を選ぶところまできた!
「具体的にこんな家に住みたいなどという考えはありますか?」
設計の担当の人に聞かれた。
「あ、いえ特に…」
「では、リビングの大きさや部屋がいくつほしいなどという考えはありますか?」
「それも特にないです…」
「それでは、立て坪はどのくらいでお考えでしょうか?」
。。。(´・_・`)出直してきます!笑
とりあえず家に帰って嫁と相談する事にした。
おしゃれな家って?
全くもってどんな外観の家に住みたいとか、部屋の数、間取りなどを考えていなかった。
俺自身、どんな家が良いのかも分からない状態である。
どこにでも新興住宅地があるからブラブラ見に行ってみたが、どれも同じにしか見えなかった。
そりゃそーだ、同じメーカーが建てた家ならば外観や材料が少し違うだけで建て方が同じなのだから似たり寄ったりになるものだ。
訳がわからないので、一緒にトレーニングをしている先輩で昔、建築関係の職人さんだった人がいるので相談してみた。
「せんぱーい!ええ感じの家ってどんなんですか?!」
先輩 ん?あー、口で言っても分からんやろから見にいこか。
先輩と新築が並ぶ住宅地を見学にいった。
先輩 お前、まず自分の家に瓦を乗せるつもりか?
俺 瓦ですか?んー、なんか今の瓦ってスレート?ていうんですかね、あれでええかなって思ってます。
先輩 その時点でお前センスないな。
俺 ふぁΣ(・□・;)じゃ、じゃぁ!瓦のせます!ちゃんとしたの乗せたいですはい!
先輩 ほなお前その辺に並んでる家見てどれが瓦が分かるか?
俺 えーっと、平べったいのがスレート?になるんですかね?だから他のゴツいやつが瓦です!w
先輩 アホかお前、どう見たらあれが瓦に見えるんや。瓦で間違ってない物もあるけど、中には瓦のように見えて瓦じゃない物もある。平べったいのもスレート以外にガルバリウムというのがあるねん。
俺 _φ(´・_・` )メモメモ んで結局のところ瓦の何がいいんですか?
先輩 まず昔は瓦屋根ばっかりやったのに、なんでこんなにもスレートが多くなったのか。それは阪神淡路大震災が起こった時に瓦屋根の重さで屋根が潰れて大きな被害が出たから。それ以降、屋根は軽い物が良いという事でスレートが多くなってきた。
瓦屋根、スレートも両方にメリットデメリットがある。簡単に言うと値段が違う、瓦の方が高くスレートのが安い。後はメンテナンスが必要かそうでないか。
わしが一番瓦屋根を勧めたい理由は、瓦を乗せる事によって屋根に空気の層が出来る。これによって直射日光が当たっても二階が暑くならない。それとおしゃれ
俺 おしゃれ?あの真っ黒な瓦の何がおしゃれですか?
先輩 ポツポツとやけど、オレンジや白が混ざった綺麗な瓦屋根があるわな。あれはカパラスていう瓦なんやけど目立つやろ?わしがもっかい家建てるならあれにする。
元職人さんの先輩が良いと言うので、俺もどんどんあの綺麗な屋根の家が良いものに見えてきた!w
俺 じゃぁ俺もあんな雰囲気の家にしたいです!
先輩 あんな雰囲気だけの家作ったところでおしゃれじゃないで、屋根だけカパラスにするくらい簡単や。あの瓦を生かせる土台が出来るかが重要、今建設途中でめちゃくちゃおしゃれな雰囲気の家あるからそれ見にいこか。
移動してその家を外から見学。
他人さんの家なので写真を載せる事はできないのだが、俺から見ても凄くおしゃれだというのが分かった。
先輩が言ったように綺麗な色の屋根、でも今まで見た瓦とは少し違う深く渋い色。屋根がずっしりと大きく誰の目も引くような存在感があった。
丁度建築会社の看板上がってたので電話して詳しい材料などを聞いてみたのだが、完全な注文住宅で個人情報なので教える事が出来ないと断れてしまった(~_~;)
嫁は知っていた
帰って嫁に「これ見てこれ!こんな感じの家どう!?おしゃれやろ!」と言って写メを見せると
嫁 うん、あたしこんな感じの家にするつもりやで
俺 (´・_・`)いや、ほな言えよ!w
とりあえず嫁とも考えが同じなので、これで改めてハウスメーカーに話をしてみた。
何回でも書き直させます、出来上がった図面を持ってわたしたちも含め色々と回ってテーブルにかけてみてはどうですか?」と言ってくれた。
俺と嫁は確信したこの人は神だ!w
ここまで面倒を見てもらって、ここで建てないわけにはいかんやろと嫁に話すと
「あたしのおじさんで大工さんが一人おるから、あたしはその人に建ててもらいたい。ほんまに仕事が細かい人やからあの人に建ててもらったら間違いない。」
俺もその人は知っているし、娘も毎週のようにお泊りにいってるので仲が良かった。
だが俺は一緒に仕事をした事もないし、仕事を見た事もないので素直に「いいよ」と言えなかった。
だが後々、俺はこの人の職人魂に引き寄せられることになる。
少し長くなるので今回はこの辺で終わるとしよう。